コロナ禍が世界中の人々に強制的な行動変化をもたらしたおかげで、北京では青空が見える日数が増え、ベニスでは運河の水も澄んだとか。さらに航空機が飛ばなくなり心なしか空がきれいに見え、空気がおいしく感じるのは気のせいか。
コロナ過と地球温暖化は一本につながっているようである。ごく短期間に地球規模で人々の行動が変化してしまうのは歴史上初めてのこと。
南極や北極の氷山が崩れ落ちたため、水没しそうな島国もあるという。予測不能な洪水や豪雨、山火事といったものが続発しており、自然災害の元凶である環境破壊をコロナ禍がくい止めているとしたら、何とも皮肉なことである。
日本経済を支えているといってもよい自動車産業が、東南アジアのコロナ禍から部品の調達が難しくなり、9月に入って約170万台にまで落ち込み、経済損失は1兆円を超えると試算されている。さらに半導体不足も深刻で、ルネサスの工場火災も8月には復旧したものの、自動車に使われる半導体は種類が多く、簡単には増産できないという事情もある。

『中和滴定法』

水溶性工作油剤の性能を発揮するためには適切な濃度を維持することが重要であり、定期的に濃度を測定して、その濃淡によって補給液の濃度を調整する必要がある。使用現場では簡易濃度計 (リフラクトメーター) を使用するが、弊社に調査を依頼された場合には、他の測定方法も用いている。その一つは昨年の9月号にて報告した「UV比色定量法」であり、特殊な陰イオン系乳化剤が配合されたエマルジョンタイプに適用しており、それ以外の多くの油剤については「中和滴定法」を採用している。
「中和滴定法」では、ケミカルタイプとソリュブルタイプの油剤には、防錆剤や防食剤としてアルカリ (アミン類等)と酸 (脂肪酸等) が使用されており、全体としてアルカリの方が多い状態になっている。その為、使用液中のアルカリを中和するために必要な酸の量 (≒アルカリの量) が分かれば、そこから換算して油剤の濃度を求めることが出来る。規定量 (100 mL) のサンプルに1 mol/Lの塩酸を1滴ずつ添加していくが、最初はpHが急激に低下していく、アルカリと酸の量が釣り合った時点でpHがほとんど低下しなくなり、更に添加するとまた急激に低下するようになる。添加した塩酸の量 (横軸) とpH (縦軸) のグラフ (中和滴定曲線) の中性領域で水平になった部分の中心点が、サンプル中のアルカリの量に一致するということになる。この原理を利用すると、使用液に添加した塩酸の量a mL、同じ量の原液を中和するのに必要な塩酸の添加量b mLに対して、使用液の希釈倍率はb÷a (倍) で求められる。当社の測定装置では、サンプルをセットするとpHのモニタリング、滴定から希釈倍率の算出までが自動で行われる。
前述のとおり、「中和滴定法」はアルカリの量を測定するものである。ただし、実機での使用中には、空気中の炭酸ガスなどが溶け込みアルカリ価を低下させるので、油剤の成分や混入油分をバクテリアが分解して使用液中に乳酸等が分泌されることでアルカリが消費されるなどにより、油剤の本来の濃度よりも薄めの結果になる場合が多くある。一方、「簡易濃度計」の場合には、混入した物質により濃度が濃く測定されることがある。
したがって、これらの方法で測定した濃度を比較することで、実機で発生した現象を追究する手掛かりが得られる。

中和滴定装置⇒電位差滴定装置

写真1
(1)

『研削加工について』基本的な考え方として分かりやすく考えてみた。
研削加工は二輪のバイクに例えると、バイク本体が研削盤でタイヤの前輪が砥石、後輪がクーラントとなる。砥石であるタイヤとクーラントであるタイヤが安定していると、安全走行・安全作業が可能となる。バイク本体をメーカーに相談せず、勝手に改造すると整備不良となり、故障の原因にもなる。思うように変えられるものは、砥石とクーラントである。
砥石は標準品であれば直ぐに入手ができるが、特注品だと長い納期がかかる。
標準品で製品精度や品位、加工時間の短縮などの対応できない場合は、直ぐに入手できるクーラントを替えることを提案している。まずはクーラントを替えて、当面の課題を達成し、納期の長い特注品の砥石を納入すれば、より一層の製品精度や品位、加工時間の短縮の達成が得られる。後は乗り手の技量によりかなりの出来栄えの差があらわれる。
研削加工は5つが整って、安全に安心して安定した仕事ができるようになると考えられている。5つのうちの1つ目は研削盤、2つ目は作業者、3つ目はワーク、4つ目は砥石、5つ目はクーラント
1つ目の研削盤は、取扱説明書のメンテナンス事項がポイントで、日ごろメンテナンス事項に従って行っているのと、全く行っていない場合では、後々の研削盤の精度維持や故障などで安定した仕事ができず、大きな違いが出てくる。
2つ目の作業者の考え方と性格、3つ目のワークの性質によって、4つ目の砥石の選定が決まってくる。5つ目のクーラントは製品精度や品質、加工時間の短縮の達成にかかわってくる。このほかにも要点は多々あると思うが、5つのポイントが原点であると考えられる。

(2)

最近の物価高騰からか、スーパーのソーセージなどが価格は今まで通りのままなのに、中身が8本から7本に減らされているということが起きている。重量も20gほど減っている。これをシュリンクフレーション(shrinkflation)という。
パッケージ一袋の価格は据え置きか、少しだけ値上げされているが中身が減るので実質は値上げである。「隠れ値上げ」、「ステルス値上げ」といったマイナスイメージの呼称を使われることもある。
シンクフレションは、インフレーションとシュリンク(縮む、減る)という言葉を結合してつくられた造語で、10年ほど前から使われるようになった。ソーセージのように食品をはじめ生活必需品の分野で進められてきた。コロナ過になって打撃を受けたメーカー側の「努力」として、さらに幅広い分野でみられるようになってきた。
さらに「食品ロスを減らすため」「廃棄されるパッケージ等を減量するため」というものが、食品に関しては使われがちな「言い訳」となっている。

(3)

「美しいものには、トゲがある」といわれる。確かに美しいバラにはトゲがあり、ヒイラギやアロエなどにも葉っぱに鋭いトゲを持っている。カラタチ、オジギソウなどにも茎に鋭いトゲを生やしている。クリやオナモミは、果実にトゲを備えている。サボテンやイラクサなども、トゲを身につけて食べつくされないように体を守っている。
これらの植物は取り立てて美しいとはいわれない植物である。
美しいものにはトゲがある、といわれるが、トリカブト、スズラン、シャクナゲなどの美しい花を咲かせるものには毒がある。美しいといわれなくても、食べ尽くされないために多くの植物が有毒な物質を身に付けている。
本当に食べられずに体を守っているのか、という疑問には奈良県の奈良公園で「神の使い」とされ、放し飼いになっている鹿が答えを教えてくれる。シカは観光客に鹿センベイをもらっているが、草や木の葉も食べている。その結果、奈良公園にはトゲの多いイラクサや有毒物質を持つアセビなどが多く生き残り繁茂している。鹿は、トゲや有毒物質を避けているのである。

(4)

ここへ来て、世界中でドラム缶の供給不足が問題となっている。
コロナ禍がまだまだ収まらない状況ではあるが、今年に入り産業界も我慢ができなくなってきたのか経済活動が昨年より持ち直してきた。
その結果、鋼材の需要が伸びる傾向となり、鉄鉱石・副原料・原料炭の価格高騰が激しく、特に海外で需給が引き締まり海外材が高騰している。
新ドラムの需要は化学品が多く、輸出が増えているためか輸出された容器のドラム缶は日本には再び戻ってこない。この状況が続く限り新缶の不足は続くものと思われる。日本国内では新缶不足と価格高騰から、再生ドラムに振り替える石油元売りをはじめ化学品メーカーも買い求めるため、再生ドラムも取り合いとなっている。
ドラム缶メーカーでは、従来の顧客の数量確保に苦戦しており、新規のお客様にはとても対応ができない状況である。この10月にはさらに新缶の値上げが打ち出されており、さらに再生ドラムの取り合いが加速すると思われる。
このため、スクラップになるようなドラム缶も再生缶として不足を補う算段がなされている。弊社でも、原料使用後の一空ドラムは買い取り業者が多数詰めかけている。
しかも引き取り価格が上がっており、どんなドラムでも買いたいと言われている。身近にドラム缶の不足がわかるようになった。さらに原料も、容器がないために納期が遅れるという事態も起こっている。

(5)

何と読むのか、間違って読んでないか?

慟哭…どうこく 嗚咽…おえつ 愈々…いよいよ 烏…からす
馨しい…かぐわしい 逼迫…ひっぱく 闊歩…かっぽ 囮…おとり
疾病…しっぺい 煌めく…きらめく 掬う…すくう 袂…たもと
別嬪…べっぴん 怪訝…けげん 膠着…こうちゃく 漸進…ぜんしん
舳先…へさき 殺ぐ…そぐ 俯せ…うつぶせ 旱魃…かんばつ
(6)

駅弁などに入っているしょうゆの容器は、その昔ガラスや陶器でできていたので、「タレを入れる容器」という意味で「たれびん」と呼ばれていた。
しかし、使い捨てなのに割れたりして危険がありコストも高くついていたため、1957年に大阪の旭創業という会社が、現在のポリエチレンでできた容器を開発した。
安くて安全なものを造れば消耗品なので絶対に売れる、そう確信して橋場社長が考えた。来る日も来る日も機械の開発に没頭、試行錯誤の末やっと完成した。

写真2 さっそく特許を申請するにあたり、名前を考えた末「ランチ」+「チャーム」と名付けた。ランチをチャーミングに食べてもらいたい、という想いだった。
1957年、大阪の西成区に旭食品工業として旗揚げし、日本で最初の生産体制を作った。別名「金魚」と呼ばれたが、今ではブタやひょうたんの形をした商品や、金色のものもある。
(7)

某ショベルメーカーの方から、次のようなことを聞いてびっくりした。
国が行う事業などで、大型のダムが建設される様子がTVなどで放映されることがある。人里離れた山奥などの秘境が多いため、道路も整備されていないので大型のジャンボドーザーや100dダンプなどの建機や大型のヂーゼル発電機などはバラして運び、現地で組み立てて使用している。
長期にわたって使用され、工事が終わるころには殆どの機械類はボロボロ状態となる。工事終了後は撤収となるが、再びバラしてさらに運搬する経費が相当な額になるのと、持ち帰って整備し直して売却するとしてもボロボロなので売り物にならない。
そこで機械から油類などを抜き取って、ダムなどの底に穴を掘り埋めてしまう。
ダムの水位が低下して放置した機械類が水面から見えてしまうと問題となるので、埋め込んでしまうのである。国営事業で入札はあるが、受注すればかなりの利益が見込めるためこのような図式になるのだとか。
某工具メーカーの方によれば、山奥の送電線の鉄塔工事などもよく似た図式だそうだ。現地へはヘリコプターなどで資材や工具類などを運び、鉄塔が完成するとその付近に穴を掘り不要になったモンキーやスパナなどを埋めてしまう。工具などは消耗品扱いとなるのである。
トンネルを掘るシールドマシンも、そのトンネルに合わせて作る特注品で別のトンネルには使えないため、海底トンネルとか場所によって横穴を掘ってシールドマシンを入れて、コンクリートで塞いでしまうそうで使い捨てなのである。

(8)

風邪を引いたり、花粉症などで鼻がつまってグズグズ感があると「右の鼻の孔がつまっていたりすると、暫くして左の穴に詰りが移っている」という体感を殆どの人が経験していると思う。人間の鼻は、1〜2時間おきに使う穴が交替しているのである。
鼻の孔は二つあり、体がさほど酸素を必要としていない平常時は、一方の鼻の孔は休んでいる。穴の中には鼻甲介(びこうかい)という粘膜で覆われたヒダがあり、交替で膨張・収縮を繰り返し空気の通り道を開けたり閉めたりしている。
鼻の穴はそれぞれ左右の肺と連携しており、片方ばかり使うと連携している側の肺がうまく機能しなくなる。そこで体が限界になる前に常にどちらか片方の穴を塞ぎ、休憩しているのである。この機能のお蔭で両方の穴が同時に詰まることなく呼吸が続けられる素晴らしい構造となっている。

(9)

富山県魚津市の片貝川の河畔天神山の麓に、珍しい名前の温泉「金太郎温泉」がある。この湯につかって、金太郎さんのように元気に健康になるようにという願いを込めて、命名したのだという。
昭和40年(1965年)、1000mの地下からの掘削により湧きだした温泉は、75℃で泉質はNaCa塩化物泉。本館の庭園露天風呂「寿光の湯」は300坪はあるという、隣接している「カルナ館」が新しくできたが、食塩泉と硫黄泉が混合している国内でも珍しい温泉である。最近はフラッシングの後に汚れ・疲れをとるために愛用している。立山連峰をイメージして造られ、全国から集められた大きな岩がふんだんに使われている。総面積800坪の開放感ある空間に様々なタイプの温泉がある。宿泊したことはないが、ホタルイカのしゃぶしゃぶは一度は味わってみたい。

写真3 ←「金太郎温泉」
  本館






 別館「カルナ館」→
写真4