『製造タンクで完成した製品を、ドラム缶に一定量注入する時に使用』

写真1 ドラム容器に一定量の容量を計測する場合、機械式の流量計を使用するのが一般的であるが、弊社ではキーエンス製電磁式流量計を流出口のパイプと注入口の間に設置してある。
電磁式流量計の内部には磁界を発生する電磁コイルと起電力(電圧)を捉える電極がある。「導電性液体」が磁場の中を移動すると起電力が発生する。この起電力を測定することにより流量を測定している。
電磁式流量計を使用するにあたり、重要な点が1つある。電磁式流量計で流量検出できる液体は「導電性液体」のみとなっている。「導電性液体」は導電率があるかどうかで決まる。導電率とは、一般的には電気の流れやすさを示す値で電気の流れにくさを示す抵抗率とは反対の数値になる。
単位はs/cm(ジーメンスパーセンチ)を使用する。導電率の一般的な確認方法としては導電率計を利用して計測する。導電率を求めるには電極の面積や電極間の距離などの条件をきっちりと行う必要があり、導電率計を利用せずに求めるのはかなり困難である。
この装置で計測不可のものは絶縁物質で、添加剤などを含まない鉱油はこの装置には反応しない。

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福島県のT社では約10年前、某社のクーラントを使用して腐敗臭とベタツキ、さらに銅合金やアルミニウムの腐蝕・変色、鋼材の錆びなどの問題で大変困っていた。
現場担当のS課長に「ECO2828・20倍」を推奨して使用して全ての問題が解決して調子よく使用していたが、その後のリーマンショックの影響で受注が大幅に減少した。S課長は経理部から経費節約の指示を受けて、やむなく安価なS社に切りかえざるをえなくなった。S課長は再び発生した腐敗臭とベタツキ汚れ、銅合金やアルミニウムの腐蝕・変色、鋼材の錆びなど問題を自覚しながら、社の方針に従って致し方なく使用していた。後にS課長は家庭の事情で退職し、後任にY課長が就任した。
Y課長は機械加工の技能士講師の免許を取得しており、国や県の技能検定員も勤めている。現場の部品加工の指導の他に機械の構造や電気系統にも詳しく、設備機械の修理や据え付けなどをメーカーに頼らず殆ど自分で行っていた。Y課長は苦労人で現場を第一に考えている。会社と従業員に利益をもたらす設備機器などは、取締役を説得して導入している。説得の仕方も合理性が高く本質を見抜く技量もあり、従って人の見抜き方にも長けているようだ。
超精密工場全体の基礎は、なんとコンクリートの厚みを3mにした。この工場は東日本大震災の地震の影響もなく無事だった。「精密な加工工場は土台が肝心だ」と、先輩の技術者から学んだことだと言っていた。
更に空調も改善を加えて完璧な恒温室化を実現し、製品精度の安定を図った。
Y課長が就任してすぐにS2015を案内して使用開始した。使用し始めた途端、あらゆる問題点が全て解決した。更にS2015のメリットが得られる使用方法を説明したことから、使用量は年間約半分以下になった。
先日Y課長より、部外者立ち入り禁止の工場内を特別に案内してもらった。その超精密工場は、見た目は基礎が3mもあるとは分からないし、空調はとても大掛かりな設備だった、工場内は、まるでお座敷のようであった。

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写真2
渇ェ本工作機械製作所
本社工場
写真3
世界最大級のベッド研削盤
UDG10035NC

(株)岡本工作機械製作所は、群馬県安中市に本社工場を構える世界唯一の総合砥粒加工機メーカーである。国産初の歯車研削盤や平面研削盤の製造から、さらに各種超精密研削盤の製造を行っている。長年培ってきた砥粒加工技術を活かした、各種半導体関連製造装置の製造・販売も手がけている。
本社工場には、砥粒平面加工の最高級精度である平面度30nm/m2を達成し、加工範囲長さ10m、幅3.5m(通過幅4m)の静圧案内面方式では世界最大級のサイズを誇るベッド研削盤UDG10035NCが設備されている。テーブル左右案内面、クロスレールには独自の可変静圧スライドシステムを採用。この方式により荷重に対し流量をフレキシブルにコントロールすることで案内面油膜の変化を最小限にし、案内面全体でギャップ量を一定に保ち続けることができる。その基準面の真直度精度は左右方向0.5μm/m、前後方向0.5μm/mを達成、超精密の大物加工を実現したマザーマシンである。
マザーマシンとは、ものづくりを行うための機械である工作機械を差しており、あらゆる機械やその部品類は工作機械によって作られ、工作機械は全てのものづくりを支えていると言われる。本機械は工作機械を作るための工作機械であるが故に、ものづくりの根幹を支えるマザーマシンであると言えるであろう。
その世界最大級のベッド研削盤の超精密加工を支えるために使用されるのが、ジュラロン製のS500Nだ。地球環境にやさしい非塩素系の水溶性切削・研削油剤で、透明なソリュブルタイプで冷却性、防錆性、洗浄性が優秀であると同時に全く変質・腐敗しないため、長期間(3〜5年)液の交換をしないで使用が可能。
渇ェ本工作機械製作所では、製品である研削盤のベッドの加工を同機で行うため、鋳物が多くS500Nは最適と言われており、2000L以上を超える別置きクーラントタンクから供給されている。

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囲碁の歴史は古く、約4000年前に中国で考案されたといわれている。中国では君子が「琴棋書画」(音楽・囲碁・書道・絵)をたしなんだという。日本への伝来は(飛鳥時代・奈良時代〜平安時代)遣唐使に加わった吉備真備が伝えたとされる。
しかし、大宝律令の中に碁に関することが記され、実際にはかなり古くから伝わっていたようだ。標準的な碁盤は19路盤だが、最近は13路・9路・7路・6路などが使われている。碁盤の材質は樹齢数百年の大木が使われた。本榧(カヤ)が最高とされ、桂(カツラ)、ヒバ、イチョウ、ヒノキなどが使われる。碁盤の価格は、数千円から一千万円ぐらいまで様々という。また、足付き碁盤の裏側にヘコミがあり、「へそ」と呼ばれ、木材の乾燥による歪みや割れの防止の役目をしている。また、碁盤の脚はクチナシの実の形をしており、他人の対局に「口無し」ということを示唆している。
碁石は、「白」は蛤の貝殻を型抜きして磨いたもので、「黒」は那智黒(いずれも最高級品)を使う。特に蛤は大きな貝が取れなくなり、流通しているのはメキシコ産のものが殆どである。さらに、白石と黒石の大きさ(直径)が違っている。白石:21.9ミリ、黒石:22.2ミリで、なぜ黒石が0.3ミリ大きいのか? それは黒が収縮色で、白は膨張色なので、対局中に同じ面積を獲得していても、白側が優勢に見え、黒石側は劣勢に感じてしまう。囲碁は心理面が占める要素が大きい競技なので、黒石も白石も同じ大きさだと、目の錯覚により競技に優劣を与えてしまうので、このような規定が設けられている。

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「角打ち」という、安く飲める立ち飲み屋が目立つようになった。
もともとは北九州から始まったとされているが、日本酒を升の角に口をつけて飲むことを指し、酒屋の店の隅(角)でお酒を飲むことをいう。同じような形態の店は、近畿では「立ち呑み」、東北地方では「もっきり」、鳥取県や島根県では「たちきゅう」と呼ばれる。
北九州の製鉄所や炭鉱、港湾などの労働者が、仕事帰りに酒屋に寄って酒を買い、その場で飲んだことに始まるという。居酒屋よりも安上がりで、飲み屋が開いてない朝早くから飲めることが、交代勤務の工場労働者には受けたらしい。
起源は官営八幡製鉄所のできた明治時代にまでさかのぼるようで、明治・大正から続く角打ちの店も少なくない。
このような文化はいずれ廃れていくものと思われていたが、近年改めて注目されて角打ちの店が増えているそうである。その理由として、日本酒の魅力に若者が注目する中、数多くの種類を集める酒屋で、すぐに味を確かめることができるという点が受けている。
現在、イートインが一般化して人気を呼び、コンビニやデパートなどで併設しているところが増えている。つくり、買ったものを店内で飲食するという形が当たり前になったことも、角打ち文化の見直しにつながったといえる。
東京では数年前から角打ちを併設する店舗が増えており、リニューアルに併せて角打ちを併設するところが多い。昭和レトロとは一線を画した新たな酒文化として「ネオ角打ち」「角打ちバル」などおしゃれさも醸し出している。
東京小売酒販組合は2018年から上野公園で、「酒屋角打ちフェス」を冬と夏の2回開催し、好評を得ている。飲む方としても、豊富な品揃えのほか、居酒屋より安上がりな点も魅力となっている。こうなれば居酒屋業界の脅威になるものと思える。

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ハイブリッド車に乗っている方も多いと思う。
某日のこと、ゴルフ場の駐車場でガソリン車に乗っている知人が「スモールランプを点けたままでバッテリーがあがった、何とかして」と言われた。直ちに「ブースターケーブル持っているし、安心して」と得意になって車首を合わせてボンネットを開けた。こちらの車はハイブリッド車だった。何と、バッテリーがどこにあるか皆目見当がつかない。
慌てて取説を読むと、ヒューズボックスのカバーを開けろと書いてある。ところが、そのボックスがどうしても開かない・・・・。次にハイブリッド仕様のハリアが通りかかり、どうしましたか?  訳を話すと、「任せなさい」と車を寄せてボンネットを開けたところ、これまたバッテリーらしきものが見当たらない。二人とも今までボンネットを開けたことがなかった。また一台のBMWが止まり、訳を話すと管理室に電話してあげる、とすぐ連絡してくれた。ガソリン車のトラックが救援に来てくれて無事にスターターが回って一件落着となった。
ハイブリッド車の駆動用バッテリーはガソリン車の鉛電池ではなく、スマホやパソコンなどで使われるリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池が使われている。
ハイブリッド車は基本的に外部からの充電は不要なシステムとなっており、あくまで内燃機関のエンジンが動力源となっている。エンジンでガソリンや軽油を燃焼させたエネルギーの一部で駆動用のバッテリーも充電している。回生ブレーキというシステムで減速時の損失を電気エネルギーに変換して回収しているのである。ハイブリッド車に搭載しているモーターを減速時に逆回転させることで、モーター発電機として使用する。
発電された電気は駆動用バッテリーに充電され、ハイブリッドシステムに使われるが、このシステムを先ほどの「回生ブレーキ」と呼ぶ。停止時には通常の摩擦ブレーキを併用する。ハイブリッド車には高電圧の駆動用バッテリーと、12Vの補機用バッテリーが使われており、ハイブリッド車からガソリン車へのバッテリー上がりを救援するのは厳禁とされている。その理由は、ハイブリッド車の補機用バッテリーをガソリン車のバッテリーブースターケーブルをつないで救援しようとすると、救援車のエンジンがかかった瞬間にハイブリッド車の電源系統が過大電流によりハイブリッドユニットが故障する可能性がある。反対にハイブリッド車の補機バッテリーが過放電になりシステムが起動しない場合は、ガソリン車から救援してもらえことは可能である。この場合のケーブルのつなぎ方は、ハイブリッド車のヒューズボックスにある救護用端子(+)に赤のケーブルをつなぎ、救援車の(+)端子とつなぐ、次に救援車の(−)端子に黒ケーブルをつなぐ。それをハイブリッド車のエンジンルームの未塗装の金属部につないで始動させる。ハイブリッド車からハイブリッド車への充電も厳禁という。

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琵琶湖に異変が起こっているという。琵琶湖が深呼吸をしていないと滋賀県が発表した。冬の寒い時期に湖表面の水が冷えて比重を増し、湖底へと沈むことから上層部と下層部が混ざりあう現象のことで、全層循環という。また、上層の水に溶け込んだ酸素が下層にいきわたるため「琵琶湖の深呼吸」などともいわれている。滋賀県が設定する観測ポイント一か所で循環が確認できなかった。例年2月上旬から中旬頃に観測される全層循環、最も遅かったのが2007年で3月19日に全層循環を終えた。この年、ハゼの仲間で琵琶湖固有種のイサザ(絶滅危惧種)やエビ類が湖底で死んでいた。全層循環すると、湖底最深部で1gあたり10mg程度に回復するが、今年は例年の半分程度に留まっている。
琵琶湖では1970年代後半に合成洗剤を含む家庭用汚水が大量に流れ込むようになり、悪臭を放つ茶褐色のプランクトンが大量に発生し「琵琶湖の赤潮」とも呼ばれ大問題になった。その後、洗剤をやめる「石鹸運動」に発展し、県民意識が飛躍的に向上し、琵琶湖が生き返った。原因は、気候温暖化と関係しているという。

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孫子の兵法に「兵は詭道(きどう)なり」とある。「私にはこんな人生計画があって、絶対に最後には勝つという筋書き通りに日々努力している」なんていちいち吹聴していては、周りの人々はどうしても怖気づいてしまう。警戒心しか印象に残らない。いわば自慢を聞かされているとしか聞こえてこないものだ。ちょっと抜けたところのある人だなぁ、と思ってくれる場合は相手も警戒心を抱かずにすぐに打ち解けてくれる。ここから「謙虚」ということがいかに大切か、どんな人でも徐々に武装を解いて、心を開いてくれるようになる。本音が出るのはこのような時からで、本当に知りたいことを質問すれば、ちゃんと答えてくれるかも知れない。すごい人間と思われて警戒されてしまうより、好人物と思われたほうが付き合いやすいものといえる。バカになれるぐらい凄い人に会うのは、本当に楽しいものだ。

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写真4 写真5< 写真6

長野県信濃大町から高瀬川に沿って北アルプス方面へ行くと、壮麗な渓谷美で知られ高瀬渓谷の緑の中にポツンとたたずむ「湯宿・かじか」がある。
葛(くず)温泉という古来より「山のいで湯」、「葛の湯」として知られ、多くの登山者にも親しまれてきた温泉である。湯の発見は慶長3年、この年は凶作で食べるものに困った里の人達が、葛の根を掘るために山に入った時に、温泉を発見したといわれている。「かじか」の前身は元湯・河鹿荘といい、大町市地域の観光の草分けでもあった。
昭和44年8月の水害で施設が流出し、平成8年4月に北欧風の木の温もり溢れる建物に再建された。敷地は25,000坪という広大なもので緑に囲まれている。湯殿は内湯と露天風呂があり、浴槽は木曽五木のひとつである「高野槙」を使っている。源泉は2本あり、「橋本の湯」72.4℃・pH7.8、「元湯1号」87.8℃・pH7.9、いずれもアルカリ単純泉。
日帰り入浴も可能で、10時〜15時まで料金は800円。

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現代人はみんな「人間関係」で悩んでいる。どうしても上司とソリが合わない、部下がいうことをきかない、同僚が自分のことを軽んじている等々。これらは人間の世界では当然のことで、「自然なこと」といっていい。人間が群れで生活するようになったときから、問題が解決されたことは一度もないといっていいだろう。これらの悩みは、人に対して自分が受け身になっているから生まれることが多い。人間関係は「自ら作っていく」という意識でいることが、なにより大切である。積極的にコミュニケーションを取るしかない。それには同じ目的に向かって一緒に喜怒哀楽を共にすること。
一つの案件を共同で進めていかなくては、相手の心は開かれないし、自分も相手を警戒してしまう。人一人の力は知れている、何でも一人でしようとする人は仕事ができない人で、お願いすることから人は動いてくれる。助けが必要なときは、迷わず上下に関係なく「助けてくれ」と言えばよい。言われたほうも「持ちつ持たれつ」で、自分が困ったときには助けて欲しいと思っているものなのだ。

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水溶性研・切削油剤は、希釈水に倍率に応じた原液を投入して使用する。
水が主体であるため、必ずサビや腐敗の問題が起こる。
腐敗の原因は食べ物等の腐敗と同じく、バクテリア(以下菌と表記)の繁殖によって起こる、これらの菌は空気中や水に存在し数千種以上あるといわれている。空気を好む好気性菌、好まない嫌気性菌があり、繁殖能力は驚異的なもので、1個の菌が12時間後には10億個にも増殖する。普通の状態では液中にバランスよく生存しているが、何らかの原因で均衡が崩れると短時間のうちに腐敗してしまう。腐敗が進行すると防錆力が悪化する。腐敗の要因として、クーラントタンクに外部から混入してくる油分(防錆油・摺動面油・潤滑油など)が浮上油となり、クーラントの表面をシールして嫌気性菌の増殖を促進する。潤滑油はそれ自体が微生物の栄養源になってしまうので、注意が必要である。
またクーラントタンク内に研磨粉や切粉が堆積しすぎると、それらが酸化してpHの低下を促進して発錆につながる。一般的には、pHが9.0以上の環境下では増殖が抑制される。いろいろな菌や微生物の繁殖を防ぐには、濃度管理を行い、適切なpHを維持する事が不可欠である。また、機械が長期に停止すると、嫌気性菌の繁殖を促し腐敗し易くなるので、連休前など長期に機械が停止するような場合には、あらかじめ防腐剤の添加、濃度を適正に調整しておくことが望ましい。

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2017年7月M重工のインペラやタービンなどの回転体を加工する部署にてS2015をテストすることになった。テスト機はO-M製作所のOmega50/CNCターニングセンタ (タンク容量:340g)。
7月4日にテスト開始し、3か月間の平均補給倍率は22.5倍、平均濃度は4.2%で推移。
7月の下旬に臭気が気になるということだったが、10倍で補給されて以降は改善された。
3か月間は切削性、防錆性の問題はなく9月以降は濃度も上がってきて50〜75倍と高倍率での補給が可能と判断できる状況となってきた。さらに11月から翌年3月までの平均補給倍率は67倍、平均濃度は4.7%で推移。一時、発泡したということだったが、タンクから溢れることはなく問題はなかった。
テスト開始以来大きな問題もなく、他の機械への展開も期待していたところ、作業長より「上層部から油剤の統一の指示が出て検討した結果、同時期にテストしていた他社製品に切り替えることになった。」と連絡があった。
主な理由としてはS2015より他社製品の価格が安いからとのことだった。
高倍率で補給できてS2015のほうがトータルでコストダウンできていたはずだが、残念ながら理解してもらえずにイニシャルコストで判断されて切り替えられてしまった。
しかし、本採用はされなかったというだけで製品としては問題なくトータルコストダウンできることが実証できたので今後も積極的にPRしていきたい製品である。