場所:鹿児島県の霧島温泉郷
最寄駅:JR肥薩線・霧島温泉駅 など


鹿児島県の温泉紹介も終盤となってきました。次号でひとまず終わりとしますが、2回に渡り「霧島温泉郷」を紹介することにいたします。
「霧島温泉」は林田温泉、硫黄谷温泉と並んで霧島温泉郷の中心地をなす温泉です。霧島山の中腹、標高640mに位置しており、南に櫻島を浮かべる錦江湾を望むことができます。リゾート地でもあり、別荘も多いところです。温泉街はR223沿いに開け、設備の整った豪華ホテルから、閑静な和風旅館、自炊のできる温泉宿まで様々な温泉施設が揃っています。
文政2年(1819年)の発見といわれる温泉は、泉質が硫化水素泉、食塩泉、単純温泉、含土類重曹泉などで、泉温は36〜80℃です。

「湯之谷温泉」は霧島温泉の東南2km、中津川の支流湯之谷川沿いの山峡にある温泉です。宿は近代的なホテルと湯治向きの素朴な湯宿がそれぞれ一軒あるのみです
温泉は炭酸泉の30℃と硫黄泉の44℃の2種類が湧いており、交互に入浴すると神経痛やリウマチに抜群の効果があるといわれています。

「林田温泉」は霧島温泉の北東2kmに位置しており、延享元年(1743年)山中に迷い込んだ安藤仲兵衛国広が発見し、その後島津藩の避暑地となった歴史を持っています。昭和4年以降は林田家が経営するようになり、現在に至っています。宿は1軒だけですが、1,300人を収容する大規模なホテルです。多彩な風呂が完備された大浴場があり、一度に男女合わせて1,000名が入れる広さです。泉質は硫黄泉、明礬泉、食塩泉で泉温は47〜54℃です。
「霧島神宮温泉郷」は天孫降臨の神話の主人公・ニニギノミコトを祭った古社の霧島神宮の門前を中心に宿が点在する温泉地をいいます。温泉は新燃岳の麓、湯之谷地区で自然湧出したところを昭和36年にボーリングし、そこから引き湯しています。単純温泉で65℃の湯はかすかに硫黄の匂いがあり、少々白濁しています。

「新湯温泉」は霧島山の南西中腹・930m(霧島温泉郷のなかでは最も高所にある)に湧く静かな温泉です。赤松林に囲まれ、ひっそりと湯煙をあげる風情は秘湯の味わいを堪能することができます。宿は民営の国民宿舎も兼ねる旅館の一軒宿(霧島新燃荘)です。
かつては湯治が主体だったため、現在もその名残で自炊部屋を用意していますが、昨今は日帰り客を含め家族連れや団体客も増え、週末ともなれば賑わっています。
湯は少し青みを帯びている乳白色の硫黄泉、硫黄臭が鼻を突くほどで泉温は60℃です。
樹齢300年ともいわれる栂(つが)の大木をノミ1本で刳り貫いた臼風呂が有名です。

「硫黄谷温泉」は霧島山の南麓770mに湯煙を上げる一軒宿の温泉(霧島ホテル)で、江戸時代の諸国温泉効能鑑の番付に登場しました。この宿は敷地面積が30万坪と広大で、客室数は100を超えるほどです。25ヶ所にも及ぶ源泉から硫黄泉、明礬泉、塩化物泉、アルカリ泉、鉄泉、炭酸泉、ラジウム泉の7種類の温泉が湧出しており、一ヶ所で7泉質を体験することができます。しかも湧出量は1分間に10,000g(ドラム缶50本分)といわれています。名物は1,500人が同時に入浴できる庭園大浴場があります。プールのような大浴槽の周囲に寝湯、打たせ湯、水車風呂、露天風呂など10以上の変わり風呂が並んでいます。


「関平温泉」は林田温泉の西約2km、深い原生林を流れる石坂川上流の谷底に湧く温泉です。宿は町営の宿泊施設が一軒で男女別の浴場を備えた簡素な造りの湯小屋で、布団や炊事用具は用意されているが、一般の宿泊はできず自炊客のみが泊まれるだけである。
51℃の単純温泉です。火傷や切り傷に効能があり、飲泉すると胃腸病に良いと地元ではもっぱらの評判で、近郊近在より湯を汲みに来る人で後を絶たないとのことです。

「野々湯温泉」は霧島の麓にあり、江戸時代から続く歴史ある一軒宿です。
なんといってもここの名物は日本庭園の石庭を思わせる豪華な石造りの天然岩風呂で総面積は500坪とその広さは全国屈指を誇っています。
ここも関平温泉と同様の単純温泉で飲泉の効能が評判です。この温泉の効能を聞きつけ、わざわざこの湯を飲みに遠方より訪れる人が多いとのことです。無色透明・無味無臭で豊富にミネラル分を含む弱アルカリ性の温泉です。

題名:N0.335『眼下には 桜島が 浮かんでる』         
N0.336『鼻を突く 硫黄の臭い これは効く』より